ICソケットは、汎用タイプとカスタム品の2つに分けることができます。汎用タイタイプは、電子部品を販売しているお店で購入できる、電子工作などでもお馴染みのICソケットです。SOPやDIPなどの各種ICのパッケージに最適なものが用意されている、パッケージを選んで次にピン数を選べば実用性あるICソケットを電子工作の中で活用できます。汎用タイプは、プリント基板にはんだ付けしてからソケットにICを差し込めば目的は達成しますが、カスタムタイプは半導体の製造工程でのスクリーニング目的で使用されることからも、使用目的や環境などにより色々な種類が存在します。

汎用品は、8ピンのDIPタイプなら1個100~200円程度で購入できますが、カスタム品ともなると特殊な構造および機能を有していることからも高額なものになりがちです。しかも、製造するIC全数のテストで使用されることを考えると抜き差しも膨大な回数になるので高い耐久性が求められること、テストの中では高温環境下で行われることもあるので耐熱性なども必要不可欠です。カスタム品のICソケットは、バーンインソケットとテストソケットの2つに分類されます。バーンインソケットは、高温度の環境下で電圧を与え初期不良のスクリーニングで使用されるもの、テストソケットは製造するICの電気的特性のテストを行う際に利用するものです。

汎用タイプとは異なり、利用する環境や目的が異なるのでこれらの目的を達成できるための高い機能が求められます。